ミニ旋盤(PSL400-VDR)の主軸ベアリング交換
使用中の旋盤からカリカリと小さな音が聞こえ始めた
切り分けるためにモーターと主軸とのベルトをはずして動かしたら音はしない
主軸部分のベアリングからかもしれない
思い切ってベアリング交換に挑戦することに
NETで調べたら諸先輩方の参考記事が多数掲載されていた、有難い
非常に参考になったので、早速開始
まずは主軸をはずす
12mmの長ボルトと面版と長ナット等を利用して抜き出す
パキパキと音を立てながら抜け始めた
12mm角の治具を長ナットの支えにして延長し何とか抜けた
不安定なので途中で何度かバラバラに崩れた
もう少し長めのねじを用意しておけば良かった
きれいに清掃した
ベアリングは6206Zが取り付けられていた
ベアリングを抜き取る場面の写真は取り忘れてしまったが
原理は主軸を抜くのと同じなので簡単にできる
力も主軸を抜く時よりも少なくて抜けた
6206LLU(接触ゴムシール型)が防塵に良いとのことなのでそれを2個購入
短めの12mmボルトに12mm厚板と10mm厚円盤を組み合わせてベアリングを嵌め込んだ
板や円盤は作業開始前に作成しておいた
グリグリと入ってゆく
垂直に入っているか心配したが問題は無さそう
反対側も同じように嵌め込んだ
カバーは忘れないように主軸に通しておく
長ボルトと12mm厚板と角ワッシャ2枚とフライス盤作業で使っているステップブロックの組み合わせ
主軸をはずす時よりスムーズに入った
ステップブロックを組み合わせて高さを調整しながら嵌めていった
これで何とか主軸交換が完了となった
組み立てて動作試験をした結果は良好
カリカリ音はしなくなった
なお、ダイヤルゲージをフランジ部分に当ててぶれの有無を確認したがほとんど針は振れなかった
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コメント
ベアリング圧入は外輪に圧力がかかるようにしないと
ベアリングの玉が変形してしまいます。後に寿命に影響します。
投稿: けん | 2014年4月17日 (木) 10時48分
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、外輪に力をかけて内輪には逃げが必要です。
作業当時は無我夢中で進めてしまいました。
投稿: 一日一歩 | 2014年4月20日 (日) 19時11分
初めまして。
小生中華製(大陸)機器何点か使っており、近い内ミニ旋盤をとヘソくり貯めてます。で、軸受けですがどうも其れが中華製最大の弱点の様です。新品の時でさえ「ゴー々、ザーザー、果てはガタラン・ガタ・・バキッ??」色々聞こえます。軸受交換ですが、他の方も書かれている様に軸に圧入時はインナーレースに、又筐体等(ハウジングですか)に圧入はアウターレースを圧入力点とすべきなのでしょうネ。それらの圧入(抜き)専用冶具も適当な既製品が無く、自作が多く中々大変でしてね(冶具が有っても高価でソッチの方が機械より高くなってしまう)。
マー、懲りないでチョボ々遣るしかないのですか?。
余談ですが、ボチボチ使用してる台湾製エアインパクトレンチはEZO(北日本精機)製軸受を使用してます(判ってるんデスネ)。
投稿: 与尾スネ太ジジイ | 2014年10月21日 (火) 20時21分